泉佐野市の山間部に中世の荘園だった日根荘があります。
この地は800年昔に九条家(京都五摂家の一つ)によって成立し、荒野開発が行われ、
約300年間、荘園として存続しました。
令和元年、この日根荘にまつわるストーリーが後世に語り継ぐべきものとして日本遺産に
認定されました。開発当時に作成された二枚の絵図と、九条家の当主、政基公によって
記された 旅引付 という日記の存在が日根荘のストーリーの貴重な文献資料として現存して
いるからです。
二枚の絵図に描かれている神社やお堂、ため池や用水路などが 現存するものと驚くほど
一致しています。また旅引付は500年ほど前の日根荘の農民たちの生活の記録が満載です。
つまり直接 荘園経営を行うべく京から下向して、この地で4年間を過ごした政基公の日記には経営の業務記録ばかりでなく村人たちの日々の出来事や暮らしぶりが詳細に記録されているのです。
長い歴史の中で培われてきた文化や伝統が今も大切に受け継がれている―日本遺産
日根荘をぜひ訪れてみませんか?